2019/05/31

Par1,Part2に引き続き今回ラストのPart3です。Par1では、有志の会である「保育園を考える親の会」の数字を、Par2では、東京都福祉保健局が集計している数字をまとめました。
Part3の今回は、それら2団体の数字を独自に合わせて、認可と認可外の総合的な「入りやすさ」を書いていきたいと思います。
総合的に保育園に入りにくいのはこの区だ!
「保育園を考える親の会」が、認可に入園申込をした児童数を集計していますので、それが入園希望者の全体数だと仮定すると、そこから先の待機児童数を割れば、最終的な入園決定率が算出できます。
つまり、認可外を含めた保育園全体の入りやすさです。
ワースト5は、世田谷区、渋谷区、目黒区、台東区、豊島区です。もう世田谷区と目黒区は常連ですね。ダメだ。もう終わってる。認可も認可外も入りにくい。
そして重要な入園難易度の指標も集計してない。保育をするところではない。人が集まりすぎ。世田谷区と目黒区は。何度も書きますが、環境自体いいのは知ってます。
ですが、実質保育園が足りてないんですよ!その事実を知ってほしいです。目黒川沿いで子どもと散歩する夢はあきらめて、違う川の河川敷で遊びましょう。
他の区については、どうでしょうか。渋谷区について、主観を話すと、頑張ってると思います。中流層の保育園料が異常に安いんですよ。その点評価できるかと思います。
それゆえ、人が集まりすぎなんでしょうかね。保育園が足りていないです。保育料の安さに釣られて住むというのは控えた方がよさそうです。
区としては、保育料の調整と保育園(保育事業全体)の拡充は、両輪でやらないといけないですね。このジレンマをみると、区をまたいだ保育バウチャーが適切な気がしてますねぇ。保育バウチャーについては機会があれば書きます。
台東区と豊島区は、認可の入園決定率はいいのにどうした!という感じです。保育園全体の整備のやる気がないのでしょうね。
国から認可されるのは基準が厳しいので一気に認可保育園は増やせないので、まずは認可外保育園の整備なのですが、それを怠っているみたいです。いずれは老人の街になるでしょう。
杉並区では、認可外保育園が充実している
逆に、評価されるべき区は、杉並区です。
認可の入園決定率は異常に低いのにかかわらず、認可外を含めた最終入園決定率はすこぶる高いです。大田区も同様です。認可外保育園が充実していると窺えます。認可外率を算出すると、23区内で唯一杉並区だけが45%を超えていました。
つまり、保育園に入る人のうち、ほぼ半分が認可外保育園に入っているのです。荒川河川敷もいいですが、(認可外でもよければ)善福寺川沿いでもいいかもしれません。
決して、二子玉川に住んで子どもとお散歩〜♪といった馬鹿な夢は見るべきではありません。保活で事故ります。
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新規入園申請数を算出/公開していない、足立区あたりも待機児童数が多いので怪しい気がしますが、数値から考察するのがこのブログの主旨なので、何も言うことができません。
港区、北区、江東区も同様に何も言うことができません。数値を公開してください。
意外と認可外も悪くない!?
少しだけ余談を。最近は、認可外の中でも東京都に認証された”認証”保育園の質がいいらしいですね。
場合によっては、区立認可よりも私立認証の方が、保育園の質が高いという声も聞きます。
認証を第一希望にする人も増えているみたいです。認証含めた認可外の方が認可よりも、保育料が高くなるのが欠点ですが、差額を補助する区も数多くあります。
なので、矛盾するようですが、認可がすべてだ、と考えるのではなく、意外と認可外(そのうちの認証)も悪くないのでは?というのが、最近の持論です。最後に、今回の集計結果を載せておきます。
それでは、また。
こちらの初回記事も読んでください↓
「東京23区で、保育園に落選しないために必要なこと2つ」
http://no-waiting.tokyo/2016/02/20/two_keys_to_avoid_being_waiting_kids/
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